2006年08月08日

昇る太陽は生命力のみなもと・曙塗り

漆(うるし)とは、漆(うるし)の木が自分を守るために出す樹液のことです。漆の木は、長い年月の間に傷つくこともあります。
そんなとき、漆の木は、傷口をふさぐために樹液を出します。
漆(うるし)は、漆(うるし)の木の「かさぶた」なのです。

昇る太陽は生命力のみなもと・曙塗り
ake.jpg
夜の漆黒の闇が、太陽の昇るにつれて茜色に変わっていく、幻想的な光景は日々繰り返されています。
毎日太陽は昇るのにこんなにも人々を魅了して止まないのは、自然が織りなす漆黒と茜の色の美しさが胸を打つから、ではないでしょうか。

漆黒は文字通り「漆のように黒い」ことですが、元々の漆の色は黒ではなくべっこう色(これは完全生成した場合)です。この漆黒とは、黒い漆の塗り物(輪島塗か)の黒い中にも底艶がありしっとりと美しい、なにかありそうな(?)黒の事を言います。

塗り物では、黒から茜(朱)へ段々と変わっていく塗り方を曙(あけぼの)といいます。この花器は、輪島塗の漆の美しさを活かす曲線的な花器です。
漆黒から曙へと段々に色が変わっていきますが、手で触れていただくとわかるように表面に段差は有りません。
何本も大きさの違う刷毛を使って色を変えていく曙塗は、職人の手加減ひとつで様々に表情をかえていきます。

この曙(曙)塗の花器の、昇る太陽のイメージは生命力のみなもと。
お好きな場所に飾ってください。
花を生けても生けなくても、大変絵になる輪島塗です。
posted by 輪島塗 at 08:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 輪島漆器大雅堂展示場
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